2016/02/04

低酸素トレーニングは有効か?

<The effects of intermittent hypoxia training on hematological and aerobic performance in triathletes.>Acta Physiol Hung. 2015 Dec;102(4):409-18
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26690033

7週間の低酸素トレーニング(IHT)が、トライアスリートの血液学的改善または有酸素運動のパフォーマンス向上に影響するかを検討した研究。

方法:トレーニングを受けた18人の男性トライアスリートを2つの群に割り付けた。

Intermittent Hypoxia Training Group (IHTG):通常酸素トレーニング&IHT
Control Group (CG):通常酸素トレーニングのみ

IHTプログラムは、無酸素閾値と大気条件の間(FiO14.5-15)の強度で1週間に60分間のセッションx2回の構成。

7週間のプログラムの前後に、走力テスト(強度増加式)と血液検査の分析をおこなった。
プログラム後、IHTGCGよりも高いHbRBC値を示した(p <0.05)。
生理学的およびパフォーマンスの指標では、両群間に有意差はみとめなかった。

この研究では、低酸素トレーニングをトライアスリートのトレーニングに加えることによって、血液学的にHbおよびRBCの改善をみとめるが、有酸素運動のパフォーマンスを優位に向上させることはなかったとの結論。

トップアスリートが大会前に高地トレーニングをすることが多いですが、
実際にパフォーマンスにどれ程影響しているかは、
更なる研究が必要ということでしょうか。

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